中世英仏漫画 ししそん 第1章 6-3
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《解説》
・リチャードと槍試合
意外なことだが、槍試合愛好家だった若ヘンリとジェフリーに対して、リチャードがそうだったという記録はない。彼と槍試合に関する記録は2点、ナバラ王国で王子主催の槍試合に招かれたこと(参加したかは不明)、十字軍中に一度模擬試合に参加したことである。
記録がないだけで日常的に嗜んではいたのかもしれないが、それ以上に自立心の強いアキテーヌ諸侯との実戦で忙しく、模擬戦なんてしてる場合じゃなかったのかもしれない。
フィリップと槍試合についてはまたのちほど。
・ウィリアム・マーシャル
ヘンリ2世、リチャード1世、ジョン、ヘンリ3世の4代に仕えたプランタジネット朝の重臣中の重臣で、理想の騎士としても誉れ高い人物。
もともとソールズベリ伯に仕える騎士で、伯とともにアリエノールの護衛につき、のちに若ヘンリの養育係となった。若ヘンリ死後の父ヘンリと王子たちの戦いにおいては、ヘンリに最後まで忠誠をつくした。
ちなみに「マーシャル」とは役職であり姓ではない。この時期のウィリアムはまだマーシャルの称号を得ていないが、分かりやすくするためあえて無視しています。
・引くくらい仲良し
パリ滞在中のジェフリーとフィリップが異様に仲良しだったことは書いたが、今回の二人も同様で、寝ても覚めてもいつも一緒に過ごしており、ヘンリがあっけにとられるほどだった。詳しくはのちほど解説。
・ソドミー
その道徳的退廃により、神の怒りに触れて滅ぼされたソドムの町に由来する語。「自然に反する性的行為」を指し、男性同性愛を指しても用いられる。今だと差別用語になりそう。
・オウサツだよ!
気になる人はぐぐってね!ちなみに殴殺ではないよ!