歴史おたくの作品倉庫

歴史関連のイラストや漫画、コラムなど。好きな分野は中世英仏、絶対王政、イスラーム、中国王朝。

中世英仏漫画 ししそん 第1章 10-2

★縦書き本を読む要領で、読む順番は右→左です。 

★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。

前ページ:中世英仏漫画 ししそん 第1章 10-1 - 歴史おたくの作品倉庫

f:id:clanker208:20220301203440j:plain

次ページ:中世英仏漫画 ししそん 第1章 10-3 - 歴史おたくの作品倉庫


《解説》

・ヘンリの内心

ここの台詞は、イギリスの史家ギリンガム氏の『リチャード1世』(参(6))を参考にしました。この頃のヘンリ2世は、若ヘンリを後継者と明言したことでトラブルが相次いだので、その二の舞を避けるため後継者をあいまいにしていたらしい。

しかし、実権のなかった若ヘンリと違ってリチャードは軍事力も統治能力も持ち合わせており、父に背いてでも望みをかなえるだけの力を持っていた。その誤算が父子間の戦争を招いたのだそうだ。

また、ヘンリが何度も息子を呼び戻そうとしたのも史実。

・フィリップの内心

フィリップはリチャードを反ヘンリにたきつけるため、父王はジョンを後継者にしようとしてる、と吹き込んでいたようだ。