中世英仏漫画 ししそん 第1章 10-2
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《解説》
・ヘンリの内心
ここの台詞は、イギリスの史家ギリンガム氏の『リチャード1世』(参(6))を参考にしました。この頃のヘンリ2世は、若ヘンリを後継者と明言したことでトラブルが相次いだので、その二の舞を避けるため後継者をあいまいにしていたらしい。
しかし、実権のなかった若ヘンリと違ってリチャードは軍事力も統治能力も持ち合わせており、父に背いてでも望みをかなえるだけの力を持っていた。その誤算が父子間の戦争を招いたのだそうだ。
また、ヘンリが何度も息子を呼び戻そうとしたのも史実。
・フィリップの内心
フィリップはリチャードを反ヘンリにたきつけるため、父王はジョンを後継者にしようとしてる、と吹き込んでいたようだ。