中世英仏漫画 ししそん 第1章 10-3
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《解説》
・ヘンリの最期
1189年7月、バイヨン会談で親子間の戦には決着がついた。この会見ではヘンリ2世がリチャード・フィリップ側の要求をすべて飲んだほか、互いの陣営に属するメンバーのリストを交換することが取り決められた。
衰弱が激しかったヘンリは担架に載せられてシノン城に移り、リストを読み上げさせた。するとなんと、その筆頭には愛息子ジョンの名が挙がっていた。それに打ちのめされたのもあってか、ヘンリはほどなく亡くなった。
ジョンがいつ兄側についたのかは分からないが、作中のように父の死の床にいたわけではもちろんなく、実際はウィリアム・マーシャルや庶子のジェフリーが彼を看取っている。
ちなみにヘンリ2世の遺体はイングランドではなくフランス・アンジューのフォントヴロー修道院に葬られた。アリエノールとリチャード1世の墓所もここ。いつか行きたいな~